●ルーフソイルの概要

屋上ガーデニングの楽しさや効果は理解されていても、いままでの客土に適した土壌がありませんでした。
重い、ドレイン対策が難しい、メンテナンスに手間がかかる、根ぐされや病害虫に弱い、ランニングコストが高い…。
こんな悩みを一気に解消したのが、まったく新しい天然土壌ルーフソイルです。

超軽量で施工がシンプルです。水に溶けにくいからドレイン対策が簡易です。保水・保肥性にすぐれている為植物が元気に育成します。
コンクリート砂漠に、屋上オアシスを実現するルーフソイル。都市のランドスケープを一新します。

 
●ルーフソイルと在来工法の違い

屋上緑化・ベランダ緑化におけるルルーフソイル工法
改良土(ルーフソイル)を用いた工法は、従来の土壌や最新緑化工法と違い、大変軽量で、保水力・保肥力に優れ、また、根・毛細根の発育・増根・伸根が非常に優れた軽量土壌として開発されました。この土壌を利用した工法は、大変少ない土量・土厚でよい為、屋上の強度計算上、設計が容易になり、又、施工作業や管理者による手間も省け、育成の失敗も少なくする事を可能としました。下記は、従来型の最新緑化工法との比較図です。従来工法では最低でも15cmの土厚を確保せねばなりませんが、ルーフソイル工法では土厚7cmからでも十分満足できる結果が得られております。両者を比べ、施工方法の参考として下さい。

▼ルーフソイル(ROOF SOIL)工法

 
▼従来工法

 
●必要性・特徴など

<屋上緑化のメリットと必要性>
■ランドスケープを考慮した、緑に囲まれる美しい景観造り。
■心のやすらぎ=ヒーリング効果。
■二酸化炭素(CO2)の吸収。
■植物や土壌の断熱効果・水分の蒸散効果による都市部のヒートアイランド現象の防止
■空調効率のアップ・省エネ効果によるCO2削減効果。
■雨水が河川などに一気に流れ込むのを防ぐ。
■排気ガス、ダイオキシン等の粉塵吸着効果。
■ビオトープ/自然の生態系確保。
 
<ルーフソイル(ROOF SOIL)の特徴>
■通気性、水はけが良い。
■水もち、肥料もちが良い。(保水力、保肥力が高い。普通土壌の約10倍)
■軽量である。(比重0.3〜0.8s/L)
■大部分が有機質である。
■病原菌や害虫、雑草の種などが混ざっていない。
■ほどよい酸度である。腐植酸を50%含み、病原菌の侵入・増殖をも防ぐ。
■発芽、発根、発育が非常に早く良好。(イオン交換率が高い・根腐れが起こり難い・連鎖障害が極めて少ない)
■土状であるが粒子は流出しない。(水に溶けない)
■40%を越える高い空隙率を有し、団粒構造を長期に渡り保つ為、水と空気の浸透性が良い。
■栽培床が硬く締まらず、土の肥沃度が長時間保持される。
■他の泥炭とは異なり、根の呼吸を妨げる物質や重金属の様な有毒物質を含まない。
 
<効果(従来工法と比較した効果)
■従来工法(最低15p)より薄い土厚(7p)で植栽可能。軽量・低価格で植生に優れた簡易なシステムです。
■ 従来工法では施工困難だった強度の低い既存建築物の屋上でも、容易に設計・施工する事が可能です。
(コストセーブへ繋がる)
■複数の人工資材を使用しない為、施工や管理の手間が省け安価で植生に優れた屋上緑化が可能です。
■保水性と透水性が優れている為、園芸育成作業が簡単になり管理者によるメンテナンスの手間が省け ます。
■全て天然の素材ばかりを使用している為、産業廃棄物処理に悩まなくてすみます。
■国土交通省では税制優遇措置を設けており、屋上緑化ビルの建設費への低利融資制度など利用することも可能です。
■屋上緑化のみならず、法面の岩盤緑化や高付加価値の農産物・園芸分野への応用も期待できます。
 
●土の種類

単粒構造と団粒構造

土はいろいろな大きさの土粒子から構成されていて、すべての土粒子がバラバラな状態が存在します。一方、すべての土粒子が団粒をつくっている場合を団粒構造と呼び、ルーフソイルのような土は典型的な団粒構造といえるでしょう。
たとえば、1ミクロン(0.001ミリ)以下の大きさの粒子が30ミクロン前後の大きさの団粒を形づくり、さらに、その団粒が数ミリの大きさの団粒を形成しているのが団粒構造です。
土がどのような構造をもつかは、土中の水・空気(根の呼吸のために必要)・養分などの物質移動や微生物の活動を規定するとともに、それを通じて植物の生育に大きく影響します。
植物にとって最も好ましい土は、植物が必要なときに、必要な量の水・空気・養分を供給できる土であると言われています。

 
「水はけがよい」という性質と「水もちがよい」という性質の両方を満たすのがルーフソイル

降雨後長いあいだ多量の水を保持できる土は、「水もちのよい土」と言っています。
「水はけがよい」という性質と「水もちがよい」という性質は、かなり矛盾した面をもっていますが、植物はこの両者をかねそなえた土を要求するのです。この要求にこたえうる土は、大きい間隙と小さい間隙を同時にもっているものでなければなりません。団粒構造をもつ土のみがこの条件を満たすのです。それがルーフソイルです。

   
団粒構造   ルーフソイルの高次の団粒構造  
 
●ルーフソイルを使うと温度が一定に!

下のグラフは、冬季としては気温が高く日照時間も比較的長い期間ルーフソイル工法屋上緑化による、温度変化を調査した時のグラフです。日中におけるコンクリート表面部の温度は非常に高く、夜間においては表面部の温度は気温の低下に伴いかなり低下しており、表面部で顕著な温度変化が見られました。

芝生とルーフソイルとの境界部では、その変化は気温とほぼ同じでした。芝生で覆われているため日射の影響を受けず、日中は気温より温度が高くなることはほとんどありませんでしたが、その反面、夜間においては温度は気温より低くなっていました。

ルーフソイルとコンクリートの境界部における温度に関しては、日変化は見られますが、振幅は非常に小さなものでした。これは、ルーフソイルの温度減衰効果による影響であり、その効果は非常に大きいものと評価されます。

長崎市環境共生技術研究事業(都市緑化技術研究会)の報告書より

 
   

 

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